熱田神社の氏子になりました [風景-信州]

甲子園での準々決勝戦TV中継が終わったころチャイムが鳴り玄関に出てみると、初老の紳士二人が毅然とした態度で神社の氏子総代(名主)と地区の世話人(副名主)であると、身分を明らかにし『氏神様の社務所が建築後百年経ち老朽化が進んだため建替えを平成24年頃に計画しており、新しく越してきた雲さんに事前に説明しておこうと本日伺った次第です』このように仰った。

えェッェッ・・・・私が氏子。氏神様と氏子の関係ってそんなに簡単に出来ていいものなの?

 「引っ越して二カ月足らずの私を氏子の一員に加えていただけるのですか」
名主さん 「いいんですよ。私たちも移り住んできた者たちですから」
 「皆様のご先祖様がお住まいになったのは何百年も前の話で、私の場合とは随分違いませんか」
名主さん 「日本人のルーツは伊勢神宮にあることをご存じと思いますが、私たちの氏神さまは大宮熱田神社といって、日本武尊がご祭神で歴史的に殆どの日本人は連なるはずです。雲さん是非、氏子になりませんか」
  「・・・・・・・・・」
副名主 「本殿は国の重要文化財に指定されており、毎年春には神楽殿で獅子舞の奉納があります。私は家に何時でも居ますから来て下さい。案内しますから見に行きましょう」
 「案内などと滅相もございません。そのように高名な神社を知らなかった自身の浅学非才を恥じいるのみでありますから早々に行ってきます」
名主さんと副名主さん 「宜しくお願いします」
 「ハイ」


翌日、隠遁所から2Km程登ったところにある神社を訪ねてみることにした。鳥居横の樅の木は県教育委員会から天然記念物に指定されているようだ

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これが重要文化財に指定されている本殿か。
歴史、格式は常陸の国二の宮”静神社”や”大洗神社”と同等に見えるが、新参者をためらいなく氏子に迎え入れようとする出雲族に益々興味がわいてきた。
松本盆地は糸魚川から姫川沿いに砂金を採りながら遡ってきた出雲族が住み着き、そういえば安曇地方と出雲地方一字違いだ。血液型はB型が多くうちの亀さんもB型だ。
雲の出身地、伊那谷は太平洋を渡ってきた南方系の部族が天竜川伝いに住み着いたといわれ、200Km下流で山坂をいくつも越えた浜松出身者と通訳を交えずにズラズラ弁の会話ができる。O型の人が多く勿論私もO型だ

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これは春に獅子舞を奉納する神楽殿に違いない

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これが築百年経過した社務所か。氏子総代会は月一回開かれると伺ったが冬の隙間風は辛そうだ

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境内を出て背後の松本市街に目をやると、リンゴが色好き始めており、秋が駆け足でやってきそうだ

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来た時と別の道を下っていると道端に猿滑りの花が咲いており住宅の軒先にも植えてあったが、伊那谷ではお墓に植えることが多く風習の違いを感じた

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速撃ち

雲さんこんにちは。

由緒ある神社の「氏子」への
仲間入りおめでとう!!
素晴らしいことですね。
それにしてもいいところですネ。
by 速撃ち (2009-08-27 18:06) 

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