手強い雑草に宣戦布告

３連休を利用して隠遁所に来ていた亀さんと新之助が帰ってしまい、日没を待って雑草軍団との戦闘体制を整えていると第13組々長の奥さんが通りがかり、悪戦苦闘する姿を見兼ね声を掛けてくれた。

どうつもこいつも同じ顔をした悪者集団と一派一絡げに考えていたのですが、中でも”スギナ”と呼ばれる土筆の夏バージョンだけは地中深く根を張り手強く、後はモチベーションが極めて低い雑兵どもだと判明。

ウンこれで生態は掴んだと膝を打ちつつ、一本一本手抜きの人海戦術で対応している現状を打開する効果的な方法はありませんかと尋ねると、世話好きな奥さんは、お易い事と胸を叩いてくれました。

まず、スギナに対応した農薬指定（野菜栽培にも使うため庭にまいても安全度が高い）の除草液を25倍程度に薄めスギナの根元に向けて噴射し、芽が枯れたあと念のためシーズンに数回行えば流石のスギナもＫＯ可能で、しかも1年草対応の除草剤ならこれから庭に草木を植える時もほとんど害がないとのことである。

組長の奥さんを参謀に頂いて、草取り兵器が旧式のクサカキ鎌から一気に近代化され、大容量５ℓの薬剤タンクのポンプを押せばノズル先端からジェットが噴出し地中に隠れたやつも容赦なく倒す事が可能となった。

兵器購入には特別会計（亀さんから支給される毎月の公費とは別の裏金）を当て噴霧機が980円、実弾500ＣＣが630円、合わせて1510円で事足りた

いよいよ一族郎党を根絶やしにする時がきたと意気込んではみたが、雑草も生えないところに人間が住める訳もないと思い直し、水溶液の濃度を下げて共存の道を探ることにした。

翌朝戦果の確認では打撃を受けた様子が見受けられず、雑草どもに肥料と勘違いされては困るが暫くは和平への道を探り、それでも撤退が始まらないときには止むを得ない、第二波の攻撃態勢に入るか。

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コメント 1

亀仙人さん

雑草への宣戦布告　お疲れ様です。
これからが勝負ですね！！
　近所の奥さんはいいですね。
大切にしてください。
by 速撃ちマック (2009-07-25 18:31)